■ 2019/10/19 (土) 片道勇者2【40】 アビリティ ■
【片道勇者2 アビリティ】
ウディコンとノベライズ案件が間に挟まっての、
3ヶ月ぶりの『片道勇者2』開発記事です!
急がないと今年が終わってしまう!
なお直近の2週間は『片道勇者2』の開発やお仕事作業を進めつつ、
ベビーシッターなどもやりつつの日々でした。おむつ付け替え経験値が上がります。
大人のおむつ付け替えよりは気分が楽ですね。
【新たな要素「アビリティ」の搭載】
現状ですが、『片道勇者2』は一応のシステムの完成を目指すべく、
アルファ1で出た問題に対応するための試行錯誤を続けています。
今回は、そんな中で新たに生まれたシステム「アビリティ」の紹介です!
たとえばアビリティ「アイテム取り出し」!
これは移動中、行動消費なしでいつでもデッキ内から
アイテムカードを1つ取り出して手札に入れることができる能力です。
どんな風に使うか例をお見せしますと……。
キャラメイクで「特徴」に「道具整理」をセットしておくと……。

↓
移動画面の右下に「アイテム取り出し」ボタンが出てくる。
(ボタンはもうちょっと価値がありそうなおしゃれ感を目指したいですね!)

↓
「アイテム取り出し」を選ぶとデッキ内から好きなアイテムカードを1枚選べる。
(画面はデッキ一覧から「ナユタの実」を選択した時のメッセージ)

↓
選んだアイテムカードが手札に来る。

このアビリティがあれば、いざというときにすぐ「癒しのアンプル」を取り出して使ったり、
スキル「後退移動」が来たときに「エルザイト爆弾」を取り出して一緒に使い、
後退して爆弾投げして目の前に集まっている敵をまとめて吹き飛ばしたりと、
アイテム+スキルのコンボがかなり組みやすくなります。
武器を使い切ったときにすぐ次の武器を出せるので、それだけでも強力ですね。
【最初は「手札のロック機能」を考えていた】
この「アイテム取り出し」アビリティが生まれるまでには紆余曲折あり、
当初は「手札のロック機能(ロックしていると引き直ししてもカードが手札に残る)」
みたいなのを作ろうと考えていました。
ですが、ロック機能は少しやりかけてみると以下の問題があることが分かりました。
◆「手札を見てロックするためのカードを吟味する」という行為が
『手札が入れ替わるたび』に発生してしまい、
最善手のプレイをしようとすると従来よりめちゃめちゃ面倒くさい!
→ 個人的には、普通の人が遊ぶ『片道勇者1』のように、
「ピンチになってから所持品をチェックする」程度の頻度で
手札を確認するくらいでちょうどいいのでは、と考えていました。
そのためロック機能のせいで毎回手札を確認するコストが発生するのは、
私にとっては望まない方向性だったのです。
アルファ1の「レベルアップ」(経験値カードの管理)でも同じ問題を引き起こしたので、
アルファ2では調整が入っています。
それで「手札のロック機能」よりももっとシンプルかつ開発的にも使い回せる構成で
何かできないかと色々悩んでいたのですが、あるとき、
「毎回手札を見て1枚好きなのをロックして持っておく」のも、
「いつでも1枚好きなのを取り出せる」のも、
「使いたいカードを使いたいときに用意できる」という意味では
実質的にほぼ同じ効果だと気付きました。
結局は「コンボを組みやすくしたい」「危機回避カードをいつでも使えるようにしたい」
というのが重要な願いのはずです。
ついでに手札ロック専用の処理を入れるくらいなら、汎用のボタンで
色んな種類の能力を使える方が遊ぶ人も覚えることが少なくて済みますし、
将来的にも拡張しやすいはずなので、思い切ってここで
「アビリティ」という概念を増やし、元「手札のロック機能」だったものは
そこに放り込むことにしたのです。
「好きなカードを1枚取り出す」機能は「ロック機能」よりも
「狙う」「先読みする」感は減ってしまいますが、
一方で変な特殊操作が増えずに済んだので、
ゲームプレイは割とスッキリしたままにできそうです。
なるべくスッキリさせたままで拡張しようとすると、
いつもこんな感じですごく悩むんですよ。
【「アビリティ」の性質】
「アビリティ」は今のところ、「特徴」で2種類分まで持っていける予定です。
今回ご紹介した「アイテム取り出し」の他にも、
「瞬間引き直し」(ターンを消費せずに引き直せる)、
「どこでもセーブ」などがアビリティとして用意される予定です。
使うとコストの支払いの他に「クールタイム」も発生するので時間を空けねばならず、
連発はできませんが、何が来るか分からない手札と違って確実に使えるので、
プレイスタイルや好みに応じて選んでいただけると思います。
ただ、前作の「荷物整理(所持重量を増やせる)」がほぼ必須の特徴だったような勢いで、
好きなアイテムカードを出せる「アイテム取り出し」や「スキル取り出し」的な
アビリティは、今回もかなり有力候補になると思います。
こういう「取り出し」系アビリティがあるとデッキに1枚しか入れないカードも運用しやすいので、
アルファ1の普通の(?)デッキ構築ゲームとはプレイ感が大きく変わることでしょう。
これくらいの間口の広さにできれば、少しは遊びやすくなるのではないかなと思います。
ひとまずプレイヤーさんの「こういう遊び方をしたい!」系の願いは、
前回からある「特徴」補正に加えて、この「アビリティ」でも補う形でやっていこうと考えています。
たとえば一つの武器を長く使いたい人や武器の使い分けを考えたくない人向けに、
アビリティで「装備の耐久回復」などを作ったり、といった感じに
遊び方のルールをいじれるはずです。
(前回あった、「常に装備耐久力の減少を抑える特徴」で実現するのもいいのですけれど)
今作は、前作のように特定の「スキル」がいつでも確実に使えないので、
「アビリティ」のような「いつでも確実に使える何か」は
もともと必要だったように思います。
全部の願いは補えないと思いますが、この「アビリティ」の選び方によっては
ゲーム内ルールの一つや二つくらいは破壊できるか緩和できることでしょう。
「狙ってルールを部分的に破壊できる」とゲームの楽しみが増すと思ってるので、
こういうのが用意されてる方が、より私の好みに近いと感じます。
『片道勇者2』の「移動中に任意に行える『操作』の枠」としては、
アルファ1時の「手札使用」や「覚醒使用」、「デッキ管理」に加えて、
この「アビリティ」の追加で、ひとまずの完成にできそうな気がしています。
これら以外のシステムはまだまだ実装できてないんですけどね!
あとはデータや環境をうまく作って判断を面白くしていけるよう、
色々と考えていきたいところ! うまいこと進めていきたいと思います。
あと、片道勇者ノベル『片道勇者 滅びの闇と繰り返す英雄』が発売されました!
かなり評価は高いっぽいのでもしよければぜひ!
これだけの品質のものはもっと布教していきたい感あるので
応援のご感想・レビューなどもお待ちしてます!

『片道勇者 滅びの闇と繰り返す英雄』
Amazon販売ページへ
[書籍版 \1,540 / Kindle版 \1,386]
ウディコンとノベライズ案件が間に挟まっての、
3ヶ月ぶりの『片道勇者2』開発記事です!
急がないと今年が終わってしまう!
なお直近の2週間は『片道勇者2』の開発やお仕事作業を進めつつ、
ベビーシッターなどもやりつつの日々でした。おむつ付け替え経験値が上がります。
大人のおむつ付け替えよりは気分が楽ですね。
【新たな要素「アビリティ」の搭載】
現状ですが、『片道勇者2』は一応のシステムの完成を目指すべく、
アルファ1で出た問題に対応するための試行錯誤を続けています。
今回は、そんな中で新たに生まれたシステム「アビリティ」の紹介です!
たとえばアビリティ「アイテム取り出し」!
これは移動中、行動消費なしでいつでもデッキ内から
アイテムカードを1つ取り出して手札に入れることができる能力です。
どんな風に使うか例をお見せしますと……。
キャラメイクで「特徴」に「道具整理」をセットしておくと……。

↓
移動画面の右下に「アイテム取り出し」ボタンが出てくる。
(ボタンはもうちょっと価値がありそうなおしゃれ感を目指したいですね!)

↓
「アイテム取り出し」を選ぶとデッキ内から好きなアイテムカードを1枚選べる。
(画面はデッキ一覧から「ナユタの実」を選択した時のメッセージ)

↓
選んだアイテムカードが手札に来る。

このアビリティがあれば、いざというときにすぐ「癒しのアンプル」を取り出して使ったり、
スキル「後退移動」が来たときに「エルザイト爆弾」を取り出して一緒に使い、
後退して爆弾投げして目の前に集まっている敵をまとめて吹き飛ばしたりと、
アイテム+スキルのコンボがかなり組みやすくなります。
武器を使い切ったときにすぐ次の武器を出せるので、それだけでも強力ですね。
【最初は「手札のロック機能」を考えていた】
この「アイテム取り出し」アビリティが生まれるまでには紆余曲折あり、
当初は「手札のロック機能(ロックしていると引き直ししてもカードが手札に残る)」
みたいなのを作ろうと考えていました。
ですが、ロック機能は少しやりかけてみると以下の問題があることが分かりました。
◆「手札を見てロックするためのカードを吟味する」という行為が
『手札が入れ替わるたび』に発生してしまい、
最善手のプレイをしようとすると従来よりめちゃめちゃ面倒くさい!
→ 個人的には、普通の人が遊ぶ『片道勇者1』のように、
「ピンチになってから所持品をチェックする」程度の頻度で
手札を確認するくらいでちょうどいいのでは、と考えていました。
そのためロック機能のせいで毎回手札を確認するコストが発生するのは、
私にとっては望まない方向性だったのです。
アルファ1の「レベルアップ」(経験値カードの管理)でも同じ問題を引き起こしたので、
アルファ2では調整が入っています。
それで「手札のロック機能」よりももっとシンプルかつ開発的にも使い回せる構成で
何かできないかと色々悩んでいたのですが、あるとき、
「毎回手札を見て1枚好きなのをロックして持っておく」のも、
「いつでも1枚好きなのを取り出せる」のも、
「使いたいカードを使いたいときに用意できる」という意味では
実質的にほぼ同じ効果だと気付きました。
結局は「コンボを組みやすくしたい」「危機回避カードをいつでも使えるようにしたい」
というのが重要な願いのはずです。
ついでに手札ロック専用の処理を入れるくらいなら、汎用のボタンで
色んな種類の能力を使える方が遊ぶ人も覚えることが少なくて済みますし、
将来的にも拡張しやすいはずなので、思い切ってここで
「アビリティ」という概念を増やし、元「手札のロック機能」だったものは
そこに放り込むことにしたのです。
「好きなカードを1枚取り出す」機能は「ロック機能」よりも
「狙う」「先読みする」感は減ってしまいますが、
一方で変な特殊操作が増えずに済んだので、
ゲームプレイは割とスッキリしたままにできそうです。
なるべくスッキリさせたままで拡張しようとすると、
いつもこんな感じですごく悩むんですよ。
【「アビリティ」の性質】
「アビリティ」は今のところ、「特徴」で2種類分まで持っていける予定です。
今回ご紹介した「アイテム取り出し」の他にも、
「瞬間引き直し」(ターンを消費せずに引き直せる)、
「どこでもセーブ」などがアビリティとして用意される予定です。
使うとコストの支払いの他に「クールタイム」も発生するので時間を空けねばならず、
連発はできませんが、何が来るか分からない手札と違って確実に使えるので、
プレイスタイルや好みに応じて選んでいただけると思います。
ただ、前作の「荷物整理(所持重量を増やせる)」がほぼ必須の特徴だったような勢いで、
好きなアイテムカードを出せる「アイテム取り出し」や「スキル取り出し」的な
アビリティは、今回もかなり有力候補になると思います。
こういう「取り出し」系アビリティがあるとデッキに1枚しか入れないカードも運用しやすいので、
アルファ1の普通の(?)デッキ構築ゲームとはプレイ感が大きく変わることでしょう。
これくらいの間口の広さにできれば、少しは遊びやすくなるのではないかなと思います。
ひとまずプレイヤーさんの「こういう遊び方をしたい!」系の願いは、
前回からある「特徴」補正に加えて、この「アビリティ」でも補う形でやっていこうと考えています。
たとえば一つの武器を長く使いたい人や武器の使い分けを考えたくない人向けに、
アビリティで「装備の耐久回復」などを作ったり、といった感じに
遊び方のルールをいじれるはずです。
(前回あった、「常に装備耐久力の減少を抑える特徴」で実現するのもいいのですけれど)
今作は、前作のように特定の「スキル」がいつでも確実に使えないので、
「アビリティ」のような「いつでも確実に使える何か」は
もともと必要だったように思います。
全部の願いは補えないと思いますが、この「アビリティ」の選び方によっては
ゲーム内ルールの一つや二つくらいは破壊できるか緩和できることでしょう。
「狙ってルールを部分的に破壊できる」とゲームの楽しみが増すと思ってるので、
こういうのが用意されてる方が、より私の好みに近いと感じます。
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アルファ1時の「手札使用」や「覚醒使用」、「デッキ管理」に加えて、
この「アビリティ」の追加で、ひとまずの完成にできそうな気がしています。
これら以外のシステムはまだまだ実装できてないんですけどね!
あとはデータや環境をうまく作って判断を面白くしていけるよう、
色々と考えていきたいところ! うまいこと進めていきたいと思います。
あと、片道勇者ノベル『片道勇者 滅びの闇と繰り返す英雄』が発売されました!
かなり評価は高いっぽいのでもしよければぜひ!
これだけの品質のものはもっと布教していきたい感あるので
応援のご感想・レビューなどもお待ちしてます!
『片道勇者 滅びの闇と繰り返す英雄』
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■ 2019/10/05 (土) 片道勇者ノベル発売!&裏話 ■
【片道勇者ノベル発売!】
ということで本日10/5、ついに片道勇者の小説
『片道勇者 滅びの闇と繰り返す英雄』が発売されました!

『片道勇者 滅びの闇と繰り返す英雄』
Amazon販売ページへ
[書籍版 \1,540 / Kindle版 \1,386]
これまでご紹介してきた内容を再整理すると、
●内容の方向性としては、たぶん『片道勇者開発記』の
サイドストーリーくらいの配分で
「基本はまじめ、ときどきお気楽、ごく一部にダーク風味あり、後味さわやか」
という感じになっていると思います。
●キャラクターの再現性は、私がセリフ1つ1つまで細かく監修したので
一定の品質は確保されています!
●特定の仲間キャラの株が大きく下がるような展開は、
基本的にありませんのでご安心下さい!
→ ただ、1人だけ一般人だったり原作上の都合で調子が悪いことが多いのもあって、
ネムリに少しだけ足手まといっぽさを感じる人もいるかも?
●物語の範囲としては「片道勇者」の無印版がベースで、
一部に「片道勇者プラス」のデータや仲間が使われています(アルバートなど)。
小説ならではの「おっ」と思う掘り下げもあると思うのでご期待ください!
という感じです!
また、口絵(本の始めの方にある絵)もTwitterで公開されましたので
その中から1枚をご紹介!
クリックでちょっと拡大

イラスト:モタ様
もう表紙めくった時点でネムリがヤバいことになる予感しかしない一枚!
なかなか仲間を救えない、守れない、そんな中でがんばるのが、
この物語の主人公である勇者です。
妖精イーリスが「どうやって倒せばいいのさ!?」と思う敵も登場するらしいぞ!
あと、「傭兵パンティいなくない!?」って思われそうですが
デュークガルツと同じくらいには出番があるのでご安心ください!
小説内では傭兵パンティ始め、男たちがやたらかっこいい生き様を見せてくれますよ。
【ノベライズ裏話】
今回はノベル紹介のおそらくラストということで、
ノベライズ作成過程で起きた裏話をご紹介していきます!
●挿絵にする場所として、「アルバートの戦闘シーン」と
「お風呂シーン」の2択から選ぶことになった

あまりにも安易な……判断っ……!
と思いながらも、監修として「女子2人のお風呂シーン」の挿絵に
ちゃんと一票を入れておきましたので褒めてください! いやー仕事したなあ!
挿絵になるシーンは、キャラの登場率やアピールしたい部分、見た目の紹介目的など
多角的に判断されて選ばれると思うのですが、このケースにおいては
私がいくら考えてもお風呂シーンのテーマ力が強すぎて
完全に答えが1択しかなかったのが印象深かったです。
本文にお風呂描写があるのに挿絵がないとか、いくらなんでも読者の人に怒られる!
そしてそんなイラストもバッチリ描いてくださったモタ先生、本当にありがとうございます!
<アルバートの出番>
なお、もう片方の案として「アルバートの戦闘シーン」が挙がったり、
表紙イラストにもでっかく描かれていることから予想できるかもしれませんが、
アルバートはちょっと出てくるだけのゲスト参加キャラではなく、
20~25%分くらいのお話に関わってくる重要人物の立ち位置です!
アルバートの活躍をじっくり見たい方もぜひご期待ください。
ノベル著者の紅仗直さまは、アルバートの経歴や性格を調べるために
私の知らない間に『片道勇者』以外の過去作品まで調査してくださっていました。
きっと「アルバートって予想以上に変態キャラなんだな……」と理解されたことと思います。
おかげさまで、本文中ではアルバートのかっこいいところも変なところも
両方しっかり用意されていますよ。
●速攻でボツになったサブタイトル案に
ちゃんとWeb小説風のがあった

「片道勇者 ~何度死んでもやり直せる俺が全てのヒロインを救うまで~」みたいな
このWeb小説風の案は、サブタイトルを決める話が私の元に来た時点で
すでにボツになっていました。なんて早い判断なんだ……。
「むしろWeb小説風のが好き!」という方も中にはいらっしゃると思いますが、
私やファンの方が求める最大公約数の方向性としては
もうちょっとお堅い方がいいと考えたので、案出しや相談の結果、
最終的に『片道勇者 滅びの闇と繰り返す英雄』になりました。
でも、ちゃんと流行に合わせたものも一案として出ているのは、
とてもいいことだと思ったんですよ。
共同作業だと、「今回のケースだとこっち方面は合わないですよね」と
NGな方向も挙げて望ましい方向性を絞っていく工程はとても重要ですから、
あえてそのNG案を挙げてくださったのはむしろ安心できた部分だったりします。
●「ゼヌーラの魔法」には複数の属性があった!
実は執筆前に作った設定まとめ資料の中で
『ゼヌーラの魔法には実は複数の属性がある!』
というのを著者さまにお伝えしていました。

ゼヌーラの属性は途中で生えた裏設定で、しばらく公開予定はなかったのですが、
小説では細かな描写が必要になったり、あるいは
言わずにいたせいで将来的な設定とのズレが出るとまずいので、
この小説から使っていただくことにしました。
おかげさまで、「ゼヌーラの魔法」は風の魔法ということになっています。
(先に言っておきますが本編のゼヌーラにはあまり期待しないでください!
片道勇者開発記のサイドストーリーくらいの扱いです)
上の画像で言うゼヌーラの4属性ってのはたぶん
「炎・水・風・土」とかそういうのだと思いますが、
一番露出度がひどいのがゲーム内でも使われている「風」のゼヌーラですね!
服がはじける上に「風」では何も隠せない!
せめて「水」なら超絶シースルーで済むのに!
そんな「風」の「ゼヌーラの魔法」がテーマの、ノベル著者の紅仗直さまが
書いてくださった発売記念ミニ小説が先日アップされましたので、
すでに小説を読まれた方も、まだの方も、よければぜひ一度ご覧ください!
今回の開発日誌の2.5倍くらいの文字量ですので高密度にお楽しみいただけます!
【カクヨム おおきな代償 ― ドM王女と耳長詩人 ―】
小説ページへ
「ゼヌーラの魔法」を使うと具体的にどうなって、どうして誰も
一緒に旅をしてくれなくなるかがよく分かるストーリーとなっております。
ゲーム中ではただサラッと脱いでるだけの描写しかありませんがが、
小説並みに描写が細かくなるだけですごいひどさが伝わります。
以下は拍手コメントより、気になったコメントへの返信です。
ご感想、誠にありがとうございます!
>えっ、ゼヌーラって4種類あるんですか!? じゃあひょっとして(某コミック名)って
>ゼヌーラの亜種とかじゃなくて思いっきり正統の四大ゼヌーラの一種なんですか!?
>いやそんなことは置いといてこのお姉さんの出番ってこれだけですか!? .
>これだけなんですか!? もったいない! 2に出しません!? 無理ですか!?
>っていうか土はまだしも水で全身覆っても覆ってるだけで透け透けで .
>「まさに濡れ透け」な気がするんですけど、それ大丈夫なn…―― .
>あ、そもそもゼヌーラってそういう奥義でしたわ .
世界展開まで視野に入れると、あんまり露出度高いお姉さんを出すと
いつ規制が厳しくなって出せなくなるか分からないので
上のお姉さんをゲーム内で出す予定は今のところないです! すみません!
『片道勇者2』では、全裸ファイアおじさんあたりなら出すかもしれませんね。
他のゼヌーラの使い手からは、
「風のゼヌーラとか何も隠せないんじゃない!? え、マジで使うの!? 嘘でしょ!?」
みたいに言われそうです。
>紅仗先生の掌編読みました&笑いました。特に笑ったのが
>「願ったり叶ったりですね♪」「ふんだりけったりだよッ!」と
>「手で隠したら戦えないだろう?」「いま戦ってないでしょおおお!!」
>のくだりです。いやぁー、やっぱりゼヌーラって呪いなんですねぇ。
>理術の世界で魔の法と書いてマホウと読むだけありますわ。
>そして、いくらゼヌーラという奥義の存在感が絶大とはいえ、
>そこにちょっとドM王女を絡めつつ肉厚な感じに膨らませられる
>さすがのプロの筆力にも感服です。 .
紅仗先生の小説、楽しんでいただけたようでよかったです!
ドMなフリーダ王女がかわいかったり(?)、
なんだかゼヌーラの魔法が呪いっぽいけど
一応みんなハッピーで終わったあたりがとても好きですね!
ちなみにこの掌編、
「これ本編と違いすぎない!? すごいハジけてるせいで
本編もギャグみたいに思われたりしない!? 大丈夫!?」
みたいに監修のときにツッコんでました。
本編はもうちょっとまじめなんですよ。お気楽な章もありますけど!
ということで、今回までご紹介させていただいてきた片道勇者小説!
これまでご紹介してきた内容で「読む価値がありそうかな?」
とお思いになられた方は、よければぜひお買い求めください!
ここだけの話ですが、電子版の方がちょっと安い割に私の懐のうるおい具合が大きいです!

『片道勇者 滅びの闇と繰り返す英雄』
Amazon販売ページへ
[書籍版 \1,540 / Kindle版 \1,386]
ちなみに本書は全416ページとだいぶ長めで、前半は内容がハードなので、
一気読みしたい方も「2章」が終わるあたりまで読まれたら一回休憩して、
残り半分をガーッと読まれるのが個人的おすすめの読み方です。
ということで本日10/5、ついに片道勇者の小説
『片道勇者 滅びの闇と繰り返す英雄』が発売されました!
『片道勇者 滅びの闇と繰り返す英雄』
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[書籍版 \1,540 / Kindle版 \1,386]
これまでご紹介してきた内容を再整理すると、
●内容の方向性としては、たぶん『片道勇者開発記』の
サイドストーリーくらいの配分で
「基本はまじめ、ときどきお気楽、ごく一部にダーク風味あり、後味さわやか」
という感じになっていると思います。
●キャラクターの再現性は、私がセリフ1つ1つまで細かく監修したので
一定の品質は確保されています!
●特定の仲間キャラの株が大きく下がるような展開は、
基本的にありませんのでご安心下さい!
→ ただ、1人だけ一般人だったり原作上の都合で調子が悪いことが多いのもあって、
ネムリに少しだけ足手まといっぽさを感じる人もいるかも?
●物語の範囲としては「片道勇者」の無印版がベースで、
一部に「片道勇者プラス」のデータや仲間が使われています(アルバートなど)。
小説ならではの「おっ」と思う掘り下げもあると思うのでご期待ください!
という感じです!
また、口絵(本の始めの方にある絵)もTwitterで公開されましたので
その中から1枚をご紹介!
クリックでちょっと拡大

イラスト:モタ様
もう表紙めくった時点でネムリがヤバいことになる予感しかしない一枚!
なかなか仲間を救えない、守れない、そんな中でがんばるのが、
この物語の主人公である勇者です。
妖精イーリスが「どうやって倒せばいいのさ!?」と思う敵も登場するらしいぞ!
あと、「傭兵パンティいなくない!?」って思われそうですが
デュークガルツと同じくらいには出番があるのでご安心ください!
小説内では傭兵パンティ始め、男たちがやたらかっこいい生き様を見せてくれますよ。
【ノベライズ裏話】
今回はノベル紹介のおそらくラストということで、
ノベライズ作成過程で起きた裏話をご紹介していきます!
●挿絵にする場所として、「アルバートの戦闘シーン」と
「お風呂シーン」の2択から選ぶことになった

あまりにも安易な……判断っ……!
と思いながらも、監修として「女子2人のお風呂シーン」の挿絵に
ちゃんと一票を入れておきましたので褒めてください! いやー仕事したなあ!
挿絵になるシーンは、キャラの登場率やアピールしたい部分、見た目の紹介目的など
多角的に判断されて選ばれると思うのですが、このケースにおいては
私がいくら考えてもお風呂シーンのテーマ力が強すぎて
完全に答えが1択しかなかったのが印象深かったです。
本文にお風呂描写があるのに挿絵がないとか、いくらなんでも読者の人に怒られる!
そしてそんなイラストもバッチリ描いてくださったモタ先生、本当にありがとうございます!
<アルバートの出番>
なお、もう片方の案として「アルバートの戦闘シーン」が挙がったり、
表紙イラストにもでっかく描かれていることから予想できるかもしれませんが、
アルバートはちょっと出てくるだけのゲスト参加キャラではなく、
20~25%分くらいのお話に関わってくる重要人物の立ち位置です!
アルバートの活躍をじっくり見たい方もぜひご期待ください。
ノベル著者の紅仗直さまは、アルバートの経歴や性格を調べるために
私の知らない間に『片道勇者』以外の過去作品まで調査してくださっていました。
きっと「アルバートって予想以上に変態キャラなんだな……」と理解されたことと思います。
おかげさまで、本文中ではアルバートのかっこいいところも変なところも
両方しっかり用意されていますよ。
●速攻でボツになったサブタイトル案に
ちゃんとWeb小説風のがあった

「片道勇者 ~何度死んでもやり直せる俺が全てのヒロインを救うまで~」みたいな
このWeb小説風の案は、サブタイトルを決める話が私の元に来た時点で
すでにボツになっていました。なんて早い判断なんだ……。
「むしろWeb小説風のが好き!」という方も中にはいらっしゃると思いますが、
私やファンの方が求める最大公約数の方向性としては
もうちょっとお堅い方がいいと考えたので、案出しや相談の結果、
最終的に『片道勇者 滅びの闇と繰り返す英雄』になりました。
でも、ちゃんと流行に合わせたものも一案として出ているのは、
とてもいいことだと思ったんですよ。
共同作業だと、「今回のケースだとこっち方面は合わないですよね」と
NGな方向も挙げて望ましい方向性を絞っていく工程はとても重要ですから、
あえてそのNG案を挙げてくださったのはむしろ安心できた部分だったりします。
●「ゼヌーラの魔法」には複数の属性があった!
実は執筆前に作った設定まとめ資料の中で
『ゼヌーラの魔法には実は複数の属性がある!』
というのを著者さまにお伝えしていました。

ゼヌーラの属性は途中で生えた裏設定で、しばらく公開予定はなかったのですが、
小説では細かな描写が必要になったり、あるいは
言わずにいたせいで将来的な設定とのズレが出るとまずいので、
この小説から使っていただくことにしました。
おかげさまで、「ゼヌーラの魔法」は風の魔法ということになっています。
(先に言っておきますが本編のゼヌーラにはあまり期待しないでください!
片道勇者開発記のサイドストーリーくらいの扱いです)
上の画像で言うゼヌーラの4属性ってのはたぶん
「炎・水・風・土」とかそういうのだと思いますが、
一番露出度がひどいのがゲーム内でも使われている「風」のゼヌーラですね!
服がはじける上に「風」では何も隠せない!
せめて「水」なら超絶シースルーで済むのに!
そんな「風」の「ゼヌーラの魔法」がテーマの、ノベル著者の紅仗直さまが
書いてくださった発売記念ミニ小説が先日アップされましたので、
すでに小説を読まれた方も、まだの方も、よければぜひ一度ご覧ください!
今回の開発日誌の2.5倍くらいの文字量ですので高密度にお楽しみいただけます!
【カクヨム おおきな代償 ― ドM王女と耳長詩人 ―】
小説ページへ
「ゼヌーラの魔法」を使うと具体的にどうなって、どうして誰も
一緒に旅をしてくれなくなるかがよく分かるストーリーとなっております。
ゲーム中ではただサラッと脱いでるだけの描写しかありませんがが、
小説並みに描写が細かくなるだけですごいひどさが伝わります。
以下は拍手コメントより、気になったコメントへの返信です。
ご感想、誠にありがとうございます!
>えっ、ゼヌーラって4種類あるんですか!? じゃあひょっとして(某コミック名)って
>ゼヌーラの亜種とかじゃなくて思いっきり正統の四大ゼヌーラの一種なんですか!?
>いやそんなことは置いといてこのお姉さんの出番ってこれだけですか!? .
>これだけなんですか!? もったいない! 2に出しません!? 無理ですか!?
>っていうか土はまだしも水で全身覆っても覆ってるだけで透け透けで .
>「まさに濡れ透け」な気がするんですけど、それ大丈夫なn…―― .
>あ、そもそもゼヌーラってそういう奥義でしたわ .
世界展開まで視野に入れると、あんまり露出度高いお姉さんを出すと
いつ規制が厳しくなって出せなくなるか分からないので
上のお姉さんをゲーム内で出す予定は今のところないです! すみません!
『片道勇者2』では、全裸ファイアおじさんあたりなら出すかもしれませんね。
他のゼヌーラの使い手からは、
「風のゼヌーラとか何も隠せないんじゃない!? え、マジで使うの!? 嘘でしょ!?」
みたいに言われそうです。
>紅仗先生の掌編読みました&笑いました。特に笑ったのが
>「願ったり叶ったりですね♪」「ふんだりけったりだよッ!」と
>「手で隠したら戦えないだろう?」「いま戦ってないでしょおおお!!」
>のくだりです。いやぁー、やっぱりゼヌーラって呪いなんですねぇ。
>理術の世界で魔の法と書いてマホウと読むだけありますわ。
>そして、いくらゼヌーラという奥義の存在感が絶大とはいえ、
>そこにちょっとドM王女を絡めつつ肉厚な感じに膨らませられる
>さすがのプロの筆力にも感服です。 .
紅仗先生の小説、楽しんでいただけたようでよかったです!
ドMなフリーダ王女がかわいかったり(?)、
なんだかゼヌーラの魔法が呪いっぽいけど
一応みんなハッピーで終わったあたりがとても好きですね!
ちなみにこの掌編、
「これ本編と違いすぎない!? すごいハジけてるせいで
本編もギャグみたいに思われたりしない!? 大丈夫!?」
みたいに監修のときにツッコんでました。
本編はもうちょっとまじめなんですよ。お気楽な章もありますけど!
ということで、今回までご紹介させていただいてきた片道勇者小説!
これまでご紹介してきた内容で「読む価値がありそうかな?」
とお思いになられた方は、よければぜひお買い求めください!
ここだけの話ですが、電子版の方がちょっと安い割に私の懐のうるおい具合が大きいです!
『片道勇者 滅びの闇と繰り返す英雄』
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ちなみに本書は全416ページとだいぶ長めで、前半は内容がハードなので、
一気読みしたい方も「2章」が終わるあたりまで読まれたら一回休憩して、
残り半分をガーッと読まれるのが個人的おすすめの読み方です。
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