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■ 2022/06/25 (土)  ウディタ大規模アプデの機能 1 ■
【ウディタ大規模アップデートで搭載される機能 1】

ここしばらくは9~10月公開予定の大規模アップデートに備えて
ウディタの修正作業を続けています。
ということで大規模アップデートで搭載予定の機能の一部をご紹介!



●コモンイベントの入力が4つから5つに増加!



なぜか最初から5つめが使われていなくて、
数値変数4つ、文字列変数4つだったのですが、
『片道勇者2』でいよいよ足りなくなったので今さら5つずつに拡張されます!



●POST送信機能の実装



ごく一部の人にだけ念願のPOST機能を搭載!
ほとんどの人には何を言ってるのか分からない機能!

従来はGET方式(https://~~/aaa.cgi?code=12345&name=uhoho というURLを開くと
「aaa.cgi」というサーバプログラムにクエリ部分「code=12345&name=uhoho」の
情報を送ることができる)
でデータを送ることができましたが、
こっちはもっと直接的にデータを送ることができる処理です。

具体的に何ができるようになるかというと、
通常10KB未満しか送れないGET方式に比べると
ほぼ送信量無制限でサーバにデータが送信できます!
とはいっても通常は最大1MB以内くらいが望ましいはずです。

これによって、PHPなどでサーバ側のプログラムを組める方なら、
下のBase64変換機能と合わせて
ゲーム内からTwitterにスクリーンショットを送信できたりします。

この辺のサポートは、きっとコモンイベントとサーバプログラムを
セットで作ってくださる方を待つしかないでしょうね。
自分でサーバプログラムを設置するのも結構ハードル高いですが、
この辺の組み合わせが使えると
ランキング機能やリプレイ機能やスクリーンショット共有などなど夢が無限に広がります!
まあランキングくらいならGET方式でもできないことはなかったんですけども、
POST形式だとセキュリティ的にいたずらしにくくなるのが一つの大きな利点です。



●文字列操作:バイナリファイルをBase64で読み取る機能。

普通の方は「そもそもまずBase64ってなに!?」と思われるはずです。
Base64というのは、本来人間が文字として読めないデータである
バイナリファイル(EXEとかJPGとか)のデータを、
0~9、a~z、A~Z、+、/の合計64種の文字だけで表される情報に
変換するフォーマットです。

で、次回のウディタに搭載されるのは、バイナリファイルを読み込んで
Base64に変換しウディタ内で扱える「文字列変数」として得る機能!

これができると何が嬉しいかというと、
たとえば、実は「メール」って本来は文字以外を送ることができないんですが、
画像などのバイナリファイルを「Base64」に変換してメールの後ろ部分に書き込むことで、
0~9、a~z、A~Z、+、/の文字だけで「画像の添付」を実現させているのです!

他にもこんな風に、ネット上でのデータのやり取りで
Base64変換が使われることはとても多いです。
Twitterに画像を送りたいときもBase64化した画像データを送りますしね。
といいますか、主にそのためだけにこの機能を実装したんですけれども!

そんなわけで、「文字列操作」に
「Base64でファイルを読み込み」する機能を搭載予定です。
これは一般公開版で使えますのでご安心を。


【実は出力機能もあるけど……】
一方で、Base64文字列を「バイナリファイルとして出力」する機能も
作るだけ作っています。

ですが、Base64をバイナリとして出せるということは、
実はウィルス入りバイナリファイルとか作り放題になって危なすぎるので、
そちらは検討中の「ウディタプロ版(有料ライセンス版)」
のみに搭載予定です。
(かつ、EXE形式やその他ウィルスに使われそうな私が思いつく形式のファイルは
直接Game.exeからは作れないようにします)

バイナリファイルを作れる機能の使い方なんて
今の私だとそんなに思いつかないのですが、
知り合いが出してくれたアイデアとして、
「Base64読み書きを活かして画像の末尾にデータを入れたり(して交換)できるかも」
という発想がありました。
キャラ絵の画像にデータをまとめられるなら、
渡すデータがコンパクトにできていいですね。
(といっても、本当にできるかは分かりませんよ!)



●DB操作  データ新規挿入・データコピー・抜き取り処理を実装

これまでありそうでなかったデータの挿入・コピー・抜き取りができます。
これでデータの並び変えなどが非常に簡単になります!
プログラミングでいう「構造体」単位で抜き差しできるので超便利!
(これまでは1データ抜けるたびにそれ以後の全データを
1項目ずつ上にコピーしなきゃいけなかったので操作量が凄くなりがちだった)





などなどマニアックな機能から普段使いしたい機能まで色々搭載予定です!
これらもほんの一部ですので、続報にご期待ください。
 
■ 2022/06/11 (土)  ウディタの今後の予定 ■
【ウディタの今後の予定】

今年はウディタを色々展開していきたいと思っておりますので
抱負を述べていきます!



【今年中に大規模アップデートしたい!】

今も公開されているウディタを更新している裏で、
実は『片道勇者2』用に色々と新機能をテストしておりまして、
一通りまともに動くようになってきたので今年中にまとめて公開予定です。
後述するプレミア機能と合わせて公開したいと考えていて、
年内には何とかやりたいですね。

どんな機能があるかは徐々にお知らせしていきますが、
とりあえずもう情報が出ている部分として、
文字列まわりがけっこうパワーアップしたり、
イベント処理と描画の負荷がまた何割か軽くなりそうです!



「文字列」に関しては、すでにときどき載せられている
『片道勇者2』のスクリーンショットを見ると分かるかもしれません。
文字列ピクチャが斜めにできたり、文字のフチの色を変えられたり、
フチを太くできるようになってて、表現力がいくらか上がっています。



【ウディタのマネタイズも検討したい!】

今のところウディタでの収益化がほとんどできてなくて持続性がヤバいので、
せめてサポートに回した日の生活費やサーバ維持費くらいは
安定して得られるくらいのマネタイズをしたいと考えています。
(以前は解説本も出してもらっていて、かすかな印税をいただいていたのですが、
もう絶版になったっぽくて印税も来なくなったので……)

今のところのマネタイズ案としては、
うっかりヤバいことにも使われうる「危険な処理」が解放された、
「プレミアム版ウディタ」を有料販売する案などを検討しています。
もちろん通常の機能追加は引き続き一般公開版でやりますのでご安心ください。

「危険な処理」というのはたとえば、一般公開されているウディタでは、
故意・過失を問わずネット接続機能を連射してサーバアタックにつながらないよう、
「短時間で連続してネット接続すると一定の待ち時間が発生する」
というリミッター機能が付いています。

作者用のウディタではそのリミッターを解除して使っているのですが、
たとえばそのリミッター解除したものをプレミアム版とするわけですね。

他にも、イタズラに使われると激マズな
「指定したURLをブラウザで開く」機能などを使えるようにしたり、
「画面サイズの自由指定」ができるようにする機能を
入れたりすることも検討しています。
(もしかしたらスマホ用に縦持ちゲームも作れる? 今はまだ分かりませんが)

さらにおまけで、「タイトルバーの表示」(と各ファンクションキー機能のオンオフ)を
自由に設定できたりすると、ウディタ臭を減らせて喜ばれるかもしれません。

とにかくそういった機能のあるプレミアム版ウディタを出すことを、
収益化案の一つとして検討中です。



【第14回ウディコン、いつも通り開催!】

これはもういつも通り、ウディコン今年も開催です! 開催まで残り35日くらい!

さすがにそろそろ作品数や投票者数の規模が落ちていくとは
考えていますが、ゲームコンテストのマイナーリーグ枠の一つとして、
やれる限り、面白い限りはやり続けていきたいと考えております!

ウディコンは毎年驚くようなアイデアを見つけられるのが魅力!
さらに開発する側の人には、プロの作品からでは見えにくい、
問題になりやすい箇所や、あるいは自分の持っている強みを
お互いに学ぶことができるのもいい点だと思います。
横に並んでいるので、同じ条件で比較し合えるのが強い!

ユーザ対応だって他の作者さまのを参考にできますし、
コメントも普通に公開するよりはいっぱい届くらしいので、
これだけ学べる場はなかなかないんじゃないかと
ちょっと誇れる気がしています。ぜひうまく使ってください。



という感じで、今年はウディタにも大きめの動きがあるかもしれません。

ウディタのサポート自体は今もずっと続けていますし、
ブラウザ化プロジェクトやSwitch移植プロジェクトも動いていますので、
ウディタもまだまだ活躍していきますよ!